那智の樟-「キントクチ」はお金持ちの呪文?

資産形成

 〜2016年8月24日は猛暑日で、自動車のエアコンが全然効かなくて、長距離運転の疲れをさらに厳しいものにしていた。〜

 住宅ローンを繰上げ返済し終え、ようやく貯蓄に取り組み始めた頃で、いろいろと夫婦でパワースポット巡りをしていました。今回は和歌山県那智勝浦が目的地でした。もちろん、那智の滝で有名な那智大社にお詣りするのです。

 自宅を朝に出発して、昼過ぎにようやく那智大社の駐車場に到着。ずいぶんと時間がかかったのは、軽自動車なのとカーナビが古くて伊勢志摩サミットのために整備された新しい道路を使わなかったためです。
 売店の駐車場に車を止めた時点ですでに頭がボーっとしていて、目の前にある長い石段は到底あがれそうにありません。とりあえず売店の中に入り商品を冷やかしていると頭も少し熱がさがってきたので、そろそろ那智大社へ。

 しかし石段をあがりはじめてすぐに後悔。思ったより体力は残っていなかったようです。それでもなんとか最上段にあがり、那智大社の境内にはいりました。妻はすぐに拝殿にお詣りしたりおみくじをひいたりしていましたが、私は木陰のベンチでジッとしているのがやっとでした。

 境内の隅っこ、私が休んでいるベンチの近くに、大きなクスノキがあります。とても古くて立派な大木で、しめ縄や鳥居まであります。すると、妻がそのクスノキにお詣りをしたいと言いだしました。有名な神社仏閣にある大木には神聖なパワーがあると妻は信じていて、どこに行っても大木に触れて幸せそうな顔をするのです。
 今回はそのクスノキに触れるだけでなくお詣りするというのです。私も少しからだが動くように回復してきたので、妻に手を引かれてクスノキの反対側にまわると、何やら台が置いてあります。
 説明書きによると、ここで護摩木に願い事を書いてクスノキの中をくぐると願いが叶うそうです。クスノキの中は大きな空洞になっており、根元の穴から入って、幹(空洞)をのぼり、木の上から外に出てお詣りする段取りで、「胎内くぐり」というらしい。

 妻はさっさと願い事を書き終えたのですが、私はまだ頭がクラクラしており、住所・氏名を記入するのがやっとのことでした。さて、願い事は何にしようかと考えたのですが、家内安全・商売繁盛・交通安全などありきたりなものではつまらない。そうだ、今回の旅行の目的は金運パワースポットだった。だから願い事は「金持ち」にしようと、サッとペンを走らせました。

・・・え? 書き間違えてるやん。護摩木には「金持ち」ではなく「金物ち」と書いてしまっていました。なんやカナモノチって。相当頭がイカレてしまっているらしい。「持」という字は右側が「寺」ではないか。慌てて2文字目を黒く塗りつぶし、その横に書き直しました。

・・・は? ちょ、なんで? また書き間違えてしまった。右側をちゃんと「寺」にしたのに左側が「てへん」じゃなく「うしへん」のままになってた。キントクチになってしまった。「うわははは」と笑い声が聞こえてくる。それは私が笑っているのでした。自分の馬鹿さ加減に笑いが止まらなくなっていたのです。
 妻は新しい護摩木に書き直すよう言いいますが、私にはそんな気力はもう残っておらず、無駄に護摩木を使うのも気が引けます。そして、こんな意味不明な願い事を熊野那智大権現はどう思うのか興味があったので、もう願い事は「金特ち(キントクチ)」のままでお詣りすることにしました。
 そして無事にクスノキの空洞をくぐった後、那智の滝にもお詣りをして帰ってきました。

 さて、願いは叶ったのか?
 前年の年末(2015年12月)から少額で投資信託の定期積立を開始しており、このお詣りののち「iDeCo」や「つみたてNISA」も開始。そして米国ETFや個別株にも手を出すなど、年を重ねるごとにどんどんと投資にハマっています。そしてお詣りした頃はほぼ貯金ゼロの状態だったのに、今では資産が1000万円を超え、これからの収入予定を加えるとすでに老後2000万円問題は解決しました。
 私のあんなわけのわからない願い事にもかかわらず、熊野那智大権現は真意を汲み取りきちんと願いを聞き入れてくださった。なんと心の広い神様であろうか。
 現在、夫婦の間で「キントクチ」は笑い話のネタであり、投資のキーワードとなっています。だからこのブログのURLもkintokuchiにしてみました。また何かの御利益があるかもしれないですね。

熊野那智大社 飛瀧神社 那智御瀧
熊野三山の一社、熊野那智大社(那智の滝)の公式ウェブサイトです。日本第一大霊験所根本熊野三所権現として、崇敬の厚い社です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました